夢庭心ブログ

夏疲れした植物たちの癒し方

真夏の暑さで疲れてしまった植物たち、秋に向けて元気を取り戻す秘訣をご紹介いたします。

最近、「毎日、庭の樹木に水をやっていたのに、夏の間に枯れてしまった。」というご相談が少なくありません😢
この夏の厳しい酷暑を受け、みなさまのお庭の植物たちも少しお疲れ気味かもしれません。
 
これからの季節、少しずつ気温が落ち着いてきますが、
夏のダメージを受けた植物たちには、回復のために適切なケアが大切です。

今回は、そんな植物たちの元気を取り戻すためのポイントをご紹介いたします!
ぜひ、秋を迎える前に、植物たちの健康を再確認してみませんか?


1. 植物たちの健康診断!?

まず、真夏の直射日光や高温で元気を失った樹木に対する最初のステップは「観察」です。
葉が黄ばんでいたり、枝がしおれていたりする場合は、日照量や水やりの方法を見直す必要があります。
ますは、植物たちの健康診断をするつもりで、以下のポイントを確認しましょう。

  • 日陰の確保:真夏の間に直射日光が当たりすぎていた場合、日陰を作るか鉢植えなどの移動可能な植物は少し日陰に置いてあげましょう。
  • 水やりの調整:土が乾燥しすぎていたらたっぷり水を与えますが、湿りすぎている場合は水はけの改善を検討しましょう。
  • 剪定:枯れた葉や枝を軽く剪定することで、新しい成長を促進し、植物が元気を取り戻しやすくなります。
     

2. 害虫対策:虫が増える季節に向けた準備

夏を越え、秋は虫たちにとっても過ごしやすい季節。
虫が増えやすいこの時期に注意したいのは、害虫による植物のダメージです。
猛暑で弱っている植物は、害虫のダメージも受けやすい状況ですので早めの対策が肝心です。

  • 害虫の発見:葉の裏側や茎の根元など、害虫が潜みやすい場所を定期的にチェックし、見つけたら速やかに対応します。殺虫剤などの散布の他、自然由来の虫よけを使ったり、捕虫板を設置するのも効果的です。
  • 清潔に保つ:落ち葉や枯れた部分は害虫の温床になりやすいので、こまめに掃除し、植物周辺の環境を清潔に保つことが重要です。

3. 肥料の与えすぎに注意!最適な活力剤を最適な量で

元気のない植物を見ると、つい肥料をたくさん与えたくなるかもしれません。
しかし、これは逆効果になることがあります。
植物が弱っているときに過剰な肥料を与えると、根が傷つき、さらに植物が衰えることもあるのです。

  • 活力剤の選び方:植物の状態に合った活力剤を選ぶことが大切です。例えば、葉が黄ばんでいる場合は窒素肥料、根が弱っている場合はリン酸を含む肥料を使うと良いでしょう。
  • 適量を守る:肥料や活力剤は適量を守り、定期的に少しずつ与えるのがポイントです。肥料を一度に多く与えると、植物に負担をかけてしまうため、説明書通りの使用量をしっかり守りましょう。
     

まとめ

夏の暑さで疲れた植物にとって、秋は回復の季節です。
日照や水分の調整、害虫対策、そして適切な肥料の管理を行うことで、植物は元気を取り戻し、秋から冬にかけての成長に備えることができます。
しっかりとケアをして、植物が再び生き生きと成長する姿を楽しんでください。
 
お庭のことで、何かお困りのことがございましたらお気軽に廣瀬造園へご連絡くださいませ。
お客様のお庭にとって、最適な対応をご提案いたします。
 
最後までお読みいただきありがとうございました!

夏の樹木の管理方法


夏の暑さが日に日に増している今日この頃。

私たち人間にも息苦しく、過ごしにくい、夏の暑さですが、
植物たちにとっても、非常に厳しい環境です。
  
そこで、今回は、夏の樹木の管理方法をご紹介いたします。
お庭の樹木たちが元気に夏を越せるよう、適切な管理をしてあげましょう!
 

ヒマワリが綺麗に咲きました!


1. 水やり

土が乾いたら根までたっぷり与えます。
時間は、なるべく気温の低い朝か夕方に。
鉢植えの植物には、鉢底から水が流れ出るまで水やりを行いましょう。
 
NG例:
炎天下での水やり
炎天下での水やりは、葉や花に水滴が付着し、レンズのように太陽光を集めてしまい、葉焼けの原因となります。
また、土の中が蒸されて根を傷めてしまう可能性もあります。
晴天続きの日は特に注意が必要です。
 
ポイント:それぞれの植物に合わせた水やりを。
植物の種類や、土の状況、天候などによっても水の与え方は異なります。
植物の特徴を理解するためにも、よく観察しながら水やりを行いましょう!
水やりのタイミングに悩んだときは、洗濯物の乾燥具合を基準にすると分かりやすいかもしれません✨
 

2. 日陰作り

夏の強い日差しは、植物の葉を焼いてしまうことがあります。
特に、日陰を好む植物や、若い樹木には、日陰が必須です。
遮光ネットや日陰樹の植樹などで、直射日光を遮りながら植物を保護しましょう。
  

3. 除草

雑草は、植物の栄養を奪い、生育を阻害してしまうため、こまめな草抜きが大切です。
どうしても除草が追いつかない場合は、除草剤の使用も効果的!
ただ、除草剤の使用は、周囲の植物への影響に注意しながら適切な量・タイミングでの散布が重要です。
弊社でも、除草剤散布の御依頼を承っておりますので、迷った時にはぜひお気軽にご相談ください。
 

4. 病害虫の対策

夏の高温多湿な環境は、病害虫が発生しやすい環境です。
適切な対応で、植物たちの健康を守りましょう!
 
定期的な観察:葉の裏側や茎をよく観察し、虫食い跡や変色など、異常を発見したら、早めに対応しましょう。
予防:病害虫が発生しやすい時期には、予防として事前に殺虫剤を散布しましょう。
薬品を使いたくない場合は、天敵となる虫が苦手な植物を近くに植える、天然の殺虫剤を利用するなどの方法もあります。
 

5. 剪定

夏は樹木が活発に成長するため、大規模な剪定は控え、軽剪定を行います。
伸びすぎた枝や葉を剪定し、通気性や日照をよくする他、樹木全体の形を整えることで、台風で枯れ枝が折れるなどの事故を避ける効果もあります。
 

事務所庭で見つけたセミ


最後に…

以上、一般的な夏の植物の管理方法をご紹介いたしました!
  
植物たちにとって、夏の時期の管理は、健康を維持するために特に重要です。
 
ご自宅のお庭について何かお悩みのことがございましたら、
ぜひ、お気軽に廣瀬造園へご相談ください。 
樹種や生育状況に合わせた適切な管理を行うことで、より美しい庭を長く楽しめるよう、ご提案いたします。
  
また、当ブログでは、みなさまのお悩みを募集しております。
「こんなことをもっと知りたい!」「こんなことに困っている…。」
などのご要望がございましたら、お答えしてまいります!
お問い合わせフォームや各種SNSより、お気軽にリクエストをお寄せください!

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました✨

シャラの木(夏椿)

今回は、夏椿こと “沙羅の木” をご紹いたします。

 

夏椿の花といえば、実は、親方が一番好きな花
 
数十年前に、「そうだ、京都行こう」のCMで、
妙心寺 東林院に咲くシャラの木を見て一目惚れし
その2日後には、実物を見に京都へ行ったそうです。
 
 

 

分類ツバキ科 ナツツバキ属
樹形落葉高木 樹高10~15mほど
原産日本
開花期6~7月
花色
別名ナツツバキ
  

 

シャラの木とは?

沙羅の木(シャラノキ)別名「ナツツバキ・夏椿」とも呼ばれ、
初夏の頃に、ツバキによく似た白い花を咲かせることから、この別名が付けられたとされています。
 
同じツバキ科ではありますが、冬に花を咲かせるツバキとは種類が異なり、
花以外の部分(木肌・葉など)は、あまりツバキには似ていない。
 
一日花という特徴を持ち、開花した花は当日~翌日には、花を落とします。
花を落とすときは、ツバキと同じように花の形を崩さないままぽとりと地面に落ちることも特徴的。
 
また、樹木の幹は、独特のまだら模様でツヤツヤと美しい赤褐色をしている。
冬には葉を落とすものの、新緑や紅葉、木肌も美しく、秋には実もなることから、
一年を通して観賞庭木として需要が高く、玄関前などにシンボルツリーとして用いられることも多い。
 

ツルツルとした木肌が特徴的です。
 

 

花言葉

「愛らしさ」「はかない美しさ」
 
 白い花が清楚で清々しいこと、
 一日花という短命さから由来する。
 

 

生育環境

日本原産で耐暑性・耐寒性はありますが、
半日陰~日陰を好む植物ですので、直射日光や西日にさらされないよう、
常緑樹の横や半日陰の場所に植樹します。
 
本来は、栄養豊富で湿気のある山地に自生するため、乾燥しやすい土壌だと育ちが悪い。
 
剪定は最低限で済む樹木のため、自然樹木を楽しむ木として親しまれています。
  

シャラノキの歴史

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。」
”平家物語”の冒頭の一説です。

「どんなに勢いの盛んなものも必ず衰える時がくる」という意味を持つとされるこの一文。
日本の美しい名文として知られます。
 
ここに出てくる、”沙羅双樹(サラソウジュ)”という植物が、日本のシャラノキに例えられます。
 
”沙羅双樹” は、インドに分布するの木で、仏教においては重要な役割を持っています。
お釈迦様が最後を迎える時に横たわった場所が「2本の対になった沙羅の木の下」だったそうで、
その時に一度枯れてから、美しい白色の花が咲き乱れたという伝説が残っています。

ちなみに、沙羅双樹は、無憂樹(ムユウジュ)、印度菩提樹(インドボダイジュ)と並び、仏教の三大聖木とされています。

 
沙羅双樹とシャラノキは、別の樹木ではありますが、
シャラノキの名は、沙羅双樹に由来して名付けられたといいます。
 
今でも、日本の多くの寺院では「シャラの木」を沙羅双樹に代用して聖樹としているそうです。

ただ、沙羅双樹の木は、日本では育てにくいことから、
「実は、平家物語に登場する沙羅双樹の木とは、シャラノキのことを指していたのでは?」
という見解もあるそうです。
 

まとめ

いかがでしたか?
 
今回は、廣瀬造園の親方が愛するシャラノキ(ナツツバキ)をご紹介いたしました。

シャラノキは、その美しさと歴史的背景から、多くの人々に愛されています。
親方の愛するシャラノキの魅力を、少しでもお届け出来ましたでしょうか?
  
これからも、庭木の魅力や、役立つ情報を配信できればと思います。
また次回も、お楽しみに!
 
最後までお読みいただきありがとうございました。

枯山水

枯山水🌀

今回は、ホテルの中庭にある枯山水の清掃と砂紋の手入れを行いました😊


枯山水 (かれさんすい) とは…
水を用いずに、石や砂、草木、苔、地形などを利用して水の流れや自然風景を表現した日本庭園のこと。
派手さはないものの趣きや癒やしをもたらしてくれる日本独特の庭園の一つです🏞️✨

お寺や、ホテルや美術館の中庭などに多く見られます。



↑全体像はこんな感じです。


この枯山水の庭に描かれている砂紋は、
実は、職人の手作業で引いているんですよ🧑‍🌾✨



レーキと呼ばれる道具を使用して描きます。

レーキとは、熊手とトンボのちょうど間のような形をした、
三角型に尖った爪がくし形に並んだ農具です。



枯山水を描くことに使用する他、
農地や庭で落ち葉やゴミを集めたり、地面を整地するためにも使われます。


美しい枯山水を描くポイントは、
無心で真っすぐ、歩幅を小さく丁寧に慎重に描くことだそうです💡


みなさんもどこかで枯山水に出会ったら、
ぜひ注目して見てみてください☺

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