親方の思い出の品の一つの、こちらの蹲(つくばい)。
親方が高校生の時に、修学旅行先の京都で出会い、一目惚れしたそうです✨
その後、庭師への道に弟子入りした初日に、運命的な再開を果たし、
なんと、その場で購入したそうです!
※蹲(つくばい)とは…
茶庭に置かれる、背の低い手水鉢こと。
茶室へ入る前に手を清めるために使用します。
名前の由来は、手を洗うとき「つくばう(しゃがむ)」ことから名付いたそう。
茶事を行うための茶室という特別な空間に向かうための結界の役目もあるんだとか。
以前、お客様のお庭に設置させていただいた時のお写真がこちら!↓
茶庭で一層の存在感を放っています。
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本家は、京都 龍安寺の茶室前にある
”知足の蹲踞”(ちそくのつくばい)
中央の四角い水穴を漢字の口(くち)の字に見立て、
上から時計回りに読んでみると
「吾」「唯」「足」「知」の四文字が浮かび上がります。
「吾唯足知」
(われ、ただ 足るを知る)
直訳すると
「私は、足りている事だけを知っている。」
禅の教えを図案化し、表現したものとされています🧘♀🌿
解釈は人それぞれですが、
“不足”ではなく”充足”の意識から物事を捉えることが、
豊かさを引き寄せる心の在り方だと伝えてくれているのかな。と私は思いました。
私たちはいつも、足りない部分を見て不満や悩みを抱きがちですが、
既に持っているものを見つめて、素直に感謝を持つことが幸福への道なのかと思います✴️
みなさんはどう解釈しますか?
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ちなみに、龍安寺の「知足の蹲踞」は、”徳川光圀”から寄進されたといわれているそうです。
徳川光圀は、実は、廣瀬造園のある地域にも縁のある人物だそうで、ご縁を感じました!
詳しくは、以前Instagramにてご紹介しましたので、こちらをご覧ください😊
他にも、廣瀬造園の石置き場(↑)には、他にもいろいろな石・水鉢があります。
また、面白いものを見つけたらご紹介しますね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。