近年、大型化する台風。毎年台風の季節になると、私たち造園会社のもとには「庭木が根元から倒れてしまった」「大きな枝が折れて隣の家に落ちそう…」といった、緊急のお問い合わせが数多く寄せられます。
大切な庭木を守るため、そしてご自身や近隣の方々の安全を守るために、「台風が来る前にできる対策」をプロの視点から分かりやすくご紹介します!
1 台風でよくあるお庭のトラブル
台風の強風や豪雨によって、お庭では以下のようなトラブルが頻発します。
・庭木の倒木・傾き:根が浅い木や、背が高くなりすぎた木が風に耐えきれず倒れる。
・大きな枝の折れ・飛散:弱っていた枝や、茂りすぎた枝が折れて、電線や隣家に衝突する。
・鉢植えや庭小物の飛散:ベランダや庭の鉢植えが飛ばされ、窓ガラスを割る。
これらは、事前に少し手を加えるだけで防げるケースがほとんどです。
2 台風が来る前に!今すぐできる3つの対策
① 【剪定】風の通り道を作る(最重要!)
葉が密に茂っている木は、まるで「帆船の帆」のように風をまともに受けてしまいます。 台風前に「強剪定(不要な枝を落として透かす作業)」を行い、風が木の中をすり抜けるようにしておくことが最も効果的です。また、枯れ枝や弱っている枝もあらかじめ取り除いておきましょう。
② 【支柱の設置・補強】ぐらつきを防ぐ
背が高い木や、植えたばかりで根がまだ浅い木には「支柱(しちゅう)」が必要です。
すでに支柱がある場合も、木が成長して紐が食い込んでいたり、支柱自体が腐っていたりすることがあります。台風前に一度、ぐらつきがないか点検し、必要であればロープや新しい支柱で補強しましょう。
背の高い鉢植え、ガーデニング用の雑貨、ゴミ箱などは、強風で簡単に凶器へと変わります。 台風の接近がわかったら、速やかに室内や物置へ避難させるか、移動できない場合は横に寝かせておくなどの対策を取りましょう。

3 台風が過ぎ去った後に確認すること
台風が通り過ぎた後も、油断は禁物です。以下のポイントをチェックしてください。
・木が傾いていないか、根元が浮いていないか
・折れかかっている枝が引っかかっていないか
一見無事に見えても、根が傷んでいて数日後に突然倒れるケースもあります。「あやしいな」と思ったら、近づかずにプロに相談するのが安全です。
台風が直撃している最中の作業は、命に関わるため絶対にNGです。
天気予報をチェックし、余裕を持って対策を行いましょう。
